
イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
こんにちは、ゴルフクラブインサイツを運営しているK・Kです。
スライスしないドライバー最強というキーワードでこのページに来てくれたあなたは、ラウンドのたびに右OBや林方向へのミスが続き、「そろそろ本気でスライスをなんとかしたい」と感じているところかもしれません。スライスしないドライバーのおすすめやランキングを見ても、「どれが自分に本当に合っているの?」と迷いが増えてしまう方も多いですよね。
スライスしないドライバー初心者向けや中級者向け、曲がらないドライバーや右に行かないドライバー、スライサー向けドライバーといったワードを調べていくほど、モデル名や専門用語がどんどん増えてきて「情報量に押しつぶされそう…」という状態になりがちです。
国産メーカーで扱いやすいモデルがいいのか、中古でコスパよく買えるクラブがいいのか、シニアでも振りやすいスライスしないモデルがいいのかなど、条件も本当に人それぞれですよね。
さらに、ドローバイアス設計のドライバーやスライス防止モデル、スライスしないドライバーに合うシャフト選び、先調子シャフトがスライス軽減にどう影響するか、さらには最新モデルや中古の最強コスパモデルなど、クラブの情報だけでもかなり多くて把握しきれなくなると思います。
そして同時に、ドライバーでスライスしない打ち方そのものも知りたくて、スライスの直し方、原因、フェース向き、グリップ、アドレス、スイング軌道、ボール位置、練習方法、修正ドリル、ラウンド中の応急処置、スライスが出ない打ち方などまで一気に検索している方も多いはずです。
さらに深掘りしていくと、「スライスをドローに変えるにはどうしたらいいの?」「左手の使い方や体重移動は?」「テイクバックや下半身リードって何を意識すればいい?」と、細かいポイントまで気になり始めて、「もう何から手をつければいいのか分からない…」という迷子状態になることもあると思います。
この記事では、そんなバラバラの情報をひとつにまとめて、スライスしないドライバー最強クラスの一本を選ぶポイントと、あなたがすぐに実践できるドライバーでスライスしない打ち方の基本を、順番に分かりやすく整理していきます。
結論として、クラブを変えるだけでもスライスはかなり減らすことができますし、そこにシンプルなドライバーでスライスしない打ち方を少し加えるだけで、「ほぼ右に行かない」感覚にぐっと近づけます。
この記事を読み終えるころには、「自分のスライスのタイプ」と「どんなクラブや打ち方が合っているのか」がしっかりイメージできるはずなので、肩の力を抜いて気楽に読み進めてみてくださいね。
✅自分の傾向に合ったスライスしない最強ドライバー候補の選び方が分かる
✅国産中心で初心者~中級者まで使いやすいスライサー向けドライバーの具体的なモデルが分かる
✅ドライバーでスライスしない打ち方の基本と原因別にどこを直せばいいかが整理できる
✅クラブ選びとスイング改善をどう組み合わせれば現実的にスコアアップにつながるかイメージできる
スライスしない最強ドライバーを選ぶポイント

イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ここでは、スライスしないドライバー最強クラスの一本を選ぶために、まず押さえておきたい考え方と、具体的なおすすめモデルを整理していきます。単なる人気ランキングではなく、スライサー向けドライバーとして本当に効果が出やすいかどうかにフォーカスして、一緒に見ていきましょう。
あなたが今どんなヘッドスピードで、どんなミスが多いのかをイメージしながら読んでもらえると、自分に合う候補がかなり絞りやすくなりますよ。
スライスしないドライバーのおすすめオレ流比較
スライスしないドライバーを考えるとき、一番大事なのは「そもそもヘッドがつかまりやすい設計かどうか」です。ここを外してしまうと、どれだけスライスしない打ち方を頑張っても、クラブが邪魔をしている状態になってしまいます。
私がスライサー向けとしてまずチェックするのは、重心角が大きいかどうか、重心がヒール寄りかどうか、そしてドローバイアスドライバーかどうか、この3つです。
重心角が大きいドライバーは、スイング中にヘッドが自然と返りやすく、フェースが開いたままインパクトしにくくなります。ヒール寄り重心は、同じヘッドスピードでもつかまりが良くなりやすく、右へのすっぽ抜けを抑える方向に働きます。そしてドローバイアスドライバーは、ヘッド形状や内部ウェイトを工夫して、意図的にボールがつかまりやすいように調整されたモデルです。
例えば、ヤマハのインプレスドライブスターは、ヘッド後方にボリュームを持たせたシャローバック形状で、重心が深くてヒール寄りになっているタイプです。このような設計は、フェースが自然とターンしてくれるので、フェースを返す動きが苦手なスライサーでも、右にすっぽ抜けにくいのが特徴です。
横慣性モーメントも大きく設計されているので、多少芯を外しても曲がり幅が小さくなりやすいのもメリットですね(出典:ヤマハゴルフ「inpres DRIVESTAR ドライバー製品情報」)。
同じように、ダンロップのゼクシオシリーズやプロギアのRS D、本間ゴルフのTW767 MAX、ミズノのST-X 230なども、ヒール寄り重心やアップライトなライ角を組み合わせたスライス防止ドライバーとして設計されています。
各メーカーが使っているテクノロジー名は違っても、やっていることの本質は「つかまりやすく、ミスヒットに強くしている」という点で共通していることが多いです。
ここに、軽めで先調子寄りのシャフトを合わせると、ドライバーにスライス軽減シャフト先調子という意味で、よりつかまりが良くなりやすい傾向があります。先調子はインパクト付近でシャフトの先端がしなる量が大きく、ヘッドがターンしやすくなるので、フェースを自分で強く返せないタイプのスライサーには相性が良いことが多いですよ。
スライスしないドライバー最強候補は、「設計でフェースが返りやすいかどうか」を最優先で見ると外しにくいです。スペック表やメーカーサイトの説明欄にある「重心設計」や「慣性モーメント」「つかまり」などのキーワードは、必ず目を通しておきましょう。
海外ブランドまで広げると、ピンのG410 SFTやテーラーメイドのSIM MAX-D、キャロウェイのEPIC MAXなども、スライサー向けドライバーとして非常に優秀です。特にSFT(Straight Flight Technology)やMAX-D(Draw)のような名称が付いているモデルは、まさにスライスしないドライバーおすすめの代表格と言っていいです。
ただ、海外モデルはシャフトがややしっかり目なことも多いので、ヘッドスピードがそこまで速くない方は、必ずRフレックスや軽量シャフトを中心に選んでいくのが安心かなと思います。
最終的には、「カタログスペックである程度候補を絞る」→「ショップや練習場の試打会で実際に打ってみる」→「一番ストレスなく振れて、右へのミスが減るモデルを選ぶ」という流れがおすすめです。あなたが今持っているエースドライバーと打ち比べると、スライスしないドライバーの最強候補がどれくらいミスを減らしてくれるのか、感覚的にもはっきり見えてきますよ。
スライスしないドライバーのランキング基準を解説
スライスしないドライバーランキングをネットで検索すると、いろいろなメディアやショップが独自の順位を出していますよね。ランキングを見るだけでも楽しいのですが、そのまま信じ込んでしまうと「自分にはオーバースペックだった」「思ったより球がつかまらない」といったミスマッチも起きがちです。
ランキングはあくまで「参考情報」として眺めて、自分のヘッドスピードやレベルに合うかどうかを必ず重ねてチェックしてほしいところです。
私がスライサー向けの視点でランキングを作るときは、だいたい次のような基準で評価しています。このポイントをあなたのクラブ選びや、ネットのランキングの見比べにも使ってみてください。
| 評価ポイント | チェック内容 |
|---|---|
| つかまり性能 | 重心角の大きさ、ヒール寄り重心、アップライトなライ角かどうか |
| ミスへの強さ | 芯を外したときの曲がり幅、曲がっても飛距離が落ちにくいか |
| 扱いやすさ | 総重量・バランス・ヘッド形状の安心感、構えたときのイメージ |
| 価格・コスパ | スライスしないドライバー安いか、中古で狙いやすいか |
| ターゲット適正 | 初心者向けか中級者向けか、シニア向けかなど、対象ゴルファーが明確か |
こういった基準で見ると、たとえ総合的な人気ランキングで上位に入っていなくても、「スライサー向け最強ドライバー」と言えるモデルは結構あります。例えば、競技志向の上級者にはそこまで人気がなくても、ヘッドスピードが40m/s前後のアマチュアには異常にハマるモデルというのも存在します。
ランキング記事を読むときのコツとしては、「総合順位」よりも「どんな人におすすめしているか」をよく読むことです。ヘッドスピードの目安が書かれていたり、「スライスが強い人向け」「ドローが出やすい人向け」といった説明があるものは、自分との相性をイメージしやすいですよね。
逆に、モデル名と順位だけがズラッと並んでいるランキングは、情報が薄いことが多いので、話半分で見ておくくらいで良いかなと思います。
あなた自身のランキングも、ぜひ作ってみてください。試打したモデルやラウンドで使ったモデルを、つかまり・ミスへの強さ・安心感などの軸で5段階評価しておくと、「自分はこういうタイプのヘッドが合うんだな」という傾向がはっきり見えてきます。
それが分かれば、スライスしないドライバーランキングを見たときに、「これは自分向き」「これは違う」とフィルターをかけながら情報を取れるようになりますよ。
初心者向けスライスしないドライバー

イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
スライスしないドライバーを初心者向けで選ぶとき、私がまず強調したいのが「軽さ・高さ・つかまり」の3つです。
初心者の多くは、ドライバーがそもそも長くて扱いづらいだけでなく、体の使い方が安定していない段階なので、重いクラブやハードなシャフトを使うとスイングがブレやすくなります。結果として、ヘッドが遅れて入り、フェースが開いたまま当たる「典型的なスライスの形」が自然とできあがってしまうんですよね。
だからこそ、最初の一本は「クラブが勝手に助けてくれるかどうか」が非常に重要です。特に初心者の女性やヘッドスピードが40m/s以下の男性は、軽量で素直にしなるシャフトと、つかまり性能が高いヘッドの組み合わせを選ぶと、ミスの幅が一気に小さくなります。「クラブを変えたら急に真っすぐ行くようになった」という声は本当に多いですよ。
初心者に理想的なスペックの目安
| 要素 | 初心者向けの目安 |
|---|---|
| クラブ重量 | 250〜280g前後(軽量モデル優先) |
| シャフトフレックス | R〜SR(女性はL〜A) |
| シャフト調子 | 先調子(ヘッドが走り、つかまりやすい) |
| ヘッド形状 | 大きめ・投影面積が広いもの(安心感+直進性UP) |
| 重心設計 | 深重心+ヒール寄り(スライスを抑える効果) |
初心者がまず検討すべき国産モデル
初心者向けスライスしないドライバーとして、私が安心しておすすめできる代表的なモデルがゼクシオ 13(XXIO 13)です。ゼクシオは「軽さ」と「つかまり」に徹底的にこだわったシリーズで、特に初心者からアベレージゴルファーのスライス改善に強いんですよね。
ゼクシオ 13をおすすめする理由
- とにかく軽く振りやすいので、スイング軌道が安定しやすい
- つかまり性能が高く、フェースが返りやすい設計
- 初心者が出しやすい「弱いスライス」をしっかり抑えてくれる
- 打点がバラついてもまっすぐ飛ぶ高い許容性
さらに今のモデルは、フェースの反発が非常に高く、軽いスイングでもボール初速が出やすいので、初心者でも飛距離が伸ばしやすいのも魅力です。
初心者の段階では「飛距離」よりも「曲がらないこと」を優先すると、本当にゴルフがラクになります。フェアウェイに置くだけで、スコアメイクが一気に安定しますし、100切りを狙うなら最短距離といってもいいくらい重要な要素です。
初心者が避けたほうが良いドライバーの特徴
- ディープフェース(縦に深い)で小ぶりなヘッド
- ヘッド重量が重く、振り遅れやすいもの
- 硬め・中元調子以上のシャフト
- 低スピン系のタフなモデル(上級者向け)
これらは一見かっこいいのですが、初心者が使うと「打ちづらい → ミス増える → スライス増える」の悪循環にハマりやすくなります。
初心者向けの最適解は「クラブの力を借りること」
もちろん、スイング改善も大事ですが、いきなり全部を直すのは難しいですよね。だからこそ、まずはクラブ側を“スライスしにくい状態”にしてあげることが最も現実的で、成功率の高いアプローチになります。
そのうえで、軽いグリップ修正やシンプルな打ち方の調整を加えていくと、「気づいたらスライスがほぼ出なくなっていた」という流れを作りやすいですよ。
中古で選ぶスライスしないドライバー
「まずは費用を抑えたいけど、スライスしないドライバーはしっかり欲しい」という方には、中古市場の活用が本当におすすめです。ドライバーはモデルチェンジの周期が早いので、1〜3年落ちのモデルでも性能は十分高く、スライス防止の設計も最新モデルと遜色ないものが多いんですよね。
特にスライサー向けドライバーは、ヒール寄り重心やドローバイアスの設計が早い段階から取り入れられているため、「中古でもしっかりつかまる」という特徴があります。むしろ中古価格が下がっていて、コスパは新品より圧倒的に良いケースが多いです。
中古で選ぶときの“失敗しないチェックポイント”
| 項目 | チェック内容 |
|---|---|
| シャフト | リシャフトの有無、フレックス、調子(先調子が◎) |
| ロフト角 | 初心者〜中級者は10.5〜12度が扱いやすい |
| ヘッドの状態 | 大きな凹みや塗装剥がれがないか |
| グリップ | 劣化していないか(交換費用も考慮) |
| バランス | 鉛貼りなど改造跡に注意 |
中古で買うなら、まずチェックすべき“間違いない”モデル
中古市場でスライス防止効果が高く、なおかつ値崩れしにくい人気シリーズは以下の通りです。
- ブリヂストン JGR…高弾道&強いつかまりでスライスを抑える構造
- ピン G410 SFT…ヒール寄り重心+高MOIでミスに抜群に強い
- テーラーメイド SIM MAX-D…海外モデルでもつかまり性能が圧倒的
これらは中古市場のタマ数が多く、ロフトやシャフトの選択肢も豊富なので、あなたに合った一本が見つかりやすい「鉄板シリーズ」です。特にG410 SFTは、スライサー専用といえるほどつかまり性能が高く、初心者でも扱いやすい点で私も非常に好印象です。
注意:中古クラブは前のオーナーがカスタムシャフトを入れているケースが多く、純正より硬い・重いものになっている可能性があります。スライスしやすい初心者の場合、重すぎるシャフトはスイングが遅れやすく、余計にスライスを誘発します。可能であれば店頭で試打して、球のつかまり方・高さを実際にチェックしてから選ぶのが安心です。
予算を抑えつつスライスしないドライバー最強クラスを狙うなら、中古は本当にコスパ抜群です。1〜2万円台でも“当たりモデル”はたくさんありますよ。
国産で探すスライスしないドライバー
スライスに悩む日本人ゴルファーには、国産メーカーのドライバーは非常に相性が良い傾向があります。日本メーカーは「アマチュアのスライスと向き合ってきた歴史」が長く、細かい設計思想が日本人のスイング特性に合わせて作られているからです。
特に、クラブの重量・しなり・つかまり性能、そして打感・打音のフィーリングまで、全体的に「扱いやすさ」が重視されているため、スライスに悩む初心者〜中級者には圧倒的に合いやすいのが国産の魅力です。
国産メーカーがスライスしにくい理由
- ヒール寄り重心やアップライト設計でフェースが返りやすい
- 軽量で振りやすいモデルが多い
- 日本人の平均ヘッドスピードに合わせた設計
- ミスヒットに強い大型ヘッドが豊富
スライス改善効果が高い、国産の定番モデル
国産ブランドの中でも、特にスライス改善に強いと感じるのは以下のモデルです。
- ヤマハ inpres DRIVE STAR…圧倒的なつかまり性能。ミスにも強い
- ブリヂストン B2 HT…ドローバイアス&高初速で飛ばせる
- プロギア RS D…ヘッドの返りやすさを最大限追求した設計
- ミズノ ST-X 230…柔らかい打感+強いつかまりの万能型
これらはどれも「右に行きにくいドライバー」として私も強くおすすめできるモデルで、試打してみると分かりますが、海外メーカーよりも“自然に球が捕まる感覚”が得られやすいのが特徴です。
スペックだけでなく、「気持ちよく振れるかどうか」も国産モデルを選ぶうえでは非常に大切です。結果的に振りやすいクラブのほうがスイングの再現性も高まり、スライスが減るスピードが早いです。
「とにかく右に行かない一本が欲しい」という方は、まずはこの国産モデル群から試打していくのがもっとも効率的です。初速・高さ・つかまりのバランスが良く、あなたのスライス改善の強い味方になってくれますよ。
ドライバーでスライスしない最強の打ち方基本

イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ここからは、ドライバーでスライスしない打ち方の基本を、原因別に整理していきます。スイングの全てを一気に変える必要はありません。あなたのスライスの原因を一つずつつぶしながら、現実的に再現しやすいドライバースライス直し方を一緒に組み立てていきましょう。
「今日はグリップだけ」「今日はボール位置だけ」といった感じで、テーマを絞って練習していくのがおすすめです。
ドライバーの打ち方とスライス原因分析
まずは、スライスの原因をざっくり分解してみます。大きく分けると、次の二つです。
- スイング軌道がアウトサイドインになっている
- インパクトでフェースが開いている
アウトサイドインのスイング軌道だと、ボールに右回転がかかって、スイング軌道そのものが原因になります。クラブがターゲットラインの外側から入ってきて、内側に抜けていくカット軌道ですね。そこにフェースが開いた状態で当たると、ドライバースライス原因フェースとして、右への曲がりがより強調されます。
この二つのどちらが強いかで、あなたのスライスパターンが分かれてきます。曲がりが大きい、弾道が高くて途中から右にキュッと曲がる場合は、アウトサイドイン+フェースオープンがセットになっていることが多いです。
一方で、まっすぐ右に飛び出してそのまま右に外れていくなら、軌道よりもフェース向きの影響が強いパターンが多いですね。この場合は、軌道はほぼまっすぐでも、フェースだけ右を向いているイメージです。
もう少し踏み込むと、「クラブパス」と「フェース角」の関係がスライスかドローかを決めています。クラブパスが左に向き、フェースがさらに右を向いていると大きなスライスに、クラブパスが右寄りでフェースがややクローズ気味だとドローになりやすい、というイメージですね。
最近の弾道計測器でも、この二つの数値は必ず表示されているので、練習場で測る機会があればチェックしてみると、自分の傾向がよく分かります。
最初にやるべきことは、「自分のスライスがどのタイプか」をざっくり知ること。ここが分かると、スライスの直し方の優先順位がはっきりしてきます。「軌道から直すべきか」「フェースの向きを優先するべきか」が見えてくると、練習の方向性がブレなくなりますよ。
ラウンド中にチェックする簡単な目安としては、「インパクト直後のクラブの抜け方」と「フィニッシュのバランス」を見るのがおすすめです。クラブが左に抜けて、フィニッシュで体が左に倒れている場合はアウトサイドインの可能性が高いですし、フィニッシュまで振り切れていない場合は、そもそも体の回転が足りていないケースも多いです。
動画を撮って、ボールの飛び出し方向とスイング軌道をセットで確認してみると、原因がかなりくっきり見えてきます。
スライス防止のグリップとアドレス
ドライバーでスライスしない打ち方を身につけるうえで、グリップとアドレスは土台中の土台です。ここがウィークグリップで、アドレスも開いて構えていると、その時点でグリップ&アドレスが完成してしまいます。スイング中にどれだけ頑張っても、スタート地点が間違っていれば、なかなか結果は変わりません。
おすすめは、ややストロング寄りのグリップです。左手のナックルが2〜3個見えるくらいに被せて握り、右手は下から包むように添えるイメージにすると、自然とフェースが閉じやすくなります。これだけでも、スライスしない打ち方にかなり近づく人が多いです。より詳しい握り方は、当サイトのストロンググリップの基本とポイントでも解説しています。
アドレスでは、スタンスをほんの少しクローズにして、目標よりわずかに右を向いて構えると、インサイドからクラブが入りやすくなります。
足だけでなく、肩のラインが開いてしまうとアウトサイドインになりやすいので、防止コツとして、肩・腰・足のラインを平行に揃える意識を持ってみてください。ターゲットラインと平行にクラブを地面に置き、その上に足や肩を合わせると、ずれが分かりやすくなります。
もうひとつ大事なのが、「ボールとの距離」と「前傾姿勢」です。ボールから離れすぎていると、クラブが外から入る動きになりやすく、逆に近すぎると窮屈になってフェースが返りきらないことがあります。前傾姿勢が浅すぎると、上半身だけで振り回す形になりやすいので、腰からしっかり折って、骨盤から上体を前に倒すイメージを持ってみてください。
グリップを変えると最初は違和感がありますが、ドライバーだけではなく、アイアンショット全体の安定にもつながります。数ラウンド分のガマンだと思って、少し長い目で取り組んでみてください。「握りが変わると球筋が変わる」という感覚を一度体験できると、自分で微調整していく楽しさも出てきますよ。
ドライバーのボール位置とスイング軌道
ボール位置も、意外と見逃されがちなポイントです。ボールが極端に左足寄りにあると、クラブが戻り切る前にインパクトしてしまい、フェースが開いたまま当たりやすくなります。また、そのボール位置に合わせようとして、知らないうちにアウトサイドイン軌道になっているケースも多いです。
基本的には、左かかとの延長線上〜左胸の前あたりを目安にしつつ、スライスが強い人はほんの少しだけ右寄りにしてみると、スライスしない打ち方に近づけます。ボール位置を1個分右にずらしただけで、「あれ、急につかまるようになった」という方も結構います。ティーアップの高さもセットで調整して、ボール半分がヘッドから出るくらいの高さにしておくと、アッパーブロー気味に当たりやすくなります。
スイング軌道については、インサイドからクラブを下ろす感覚を体に覚え込ませるのが王道です。テイクバックの段階でクラブが外に上がってしまう人は、テイクバックでクラブヘッドを体の内側に感じながら上げるよう意識してみてください。シャフトが地面と平行になったときに、クラブヘッドが手の延長線上か、少し内側に見えるくらいが目安です。
そこから、下半身リードを意識して、下半身から動き出すと、自然とインサイドから下ろしやすくなります。具体的には、切り返しで左足に体重を乗せる→骨盤を目標方向に回す→最後に腕とクラブがついてくる、という順番です。上半身から振りにいくクセがある人は、あえて8割くらいの力感で振ってみると、下半身リードの感覚がつかみやすいですよ。
ボール位置とスイング軌道は、セットで調整するのがコツです。ボールを1個右に寄せたら、同時にスタンスや前傾も微調整して、「一番気持ちよく振り抜ける位置」を探してみてください。スマホで横から動画を撮って、ビフォーアフターを見比べるのもおすすめです。
スライスの直し方と練習ドリル紹介

イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ここからは、スライスを直す練習方法としておすすめのドリルをいくつか紹介します。難しいことは一切しなくてOKです。大事なのは、「考えながら素振りをすること」と「実際にボールを打つときにも同じイメージを持つこと」です。練習場で素振りと本番のスイングが別物になってしまうと、なかなか結果につながりません。
ヘッドカバードリルで軌道を修正
ボールの外側(飛球線側)にヘッドカバーを置き、それに当たらないようにスイングします。これだけで、インサイドからクラブを下ろす感覚がつかみやすくなります。アウトサイドインが強い人ほど、最初はヘッドカバーに当たりまくると思うので、ゆっくりスイングしながら感覚を掴んでいきましょう。
慣れてきたら、ヘッドカバーの位置を少しずつボールに近づけていきます。ギリギリ当たらない位置まで攻めることで、「インサイドから振らないと当たってしまう」という状況が作れるので、強制的に正しい軌道を体に覚え込ませることができます。これは応急処置としても使えるので、ラウンド前の練習で数球試しておくのもおすすめです。
片手打ちドリルでフェースコントロール
左手の使い方や、フェースをスクエアに戻す感覚を身につけたい場合は、左手だけで短く持ってハーフスイングを繰り返す練習も効果的です。左手主導でフェースをコントロールする感覚が身につくと、フックに変えるきっかけにもなってくれます。
最初はボールを打たずに素振りだけでもOKです。左手一本でクラブを持ち、トップからフィニッシュまで、体の回転と腕の回旋を使って振り抜いていきます。腕だけでひねるのではなく、体の回転にフェースの開閉が乗ってくるイメージが持てるとベストですね。慣れてきたら、ティーアップしたボールをハーフショット程度で軽く打ってみましょう。
テンポと体重移動の確認ドリル
最後は、体重移動とテンポを整えるドリルです。トップに上がったら、一拍おいてからダウンスイングを開始する「ワンテンポ置く素振り」をしてみてください。このとき、先に左足に体重を乗せ、そのあとに腰、肩、腕、クラブの順に動いていくイメージを持つと、ドライバースライス下半身リードが自然と身についてきます。
このドリルは、力みやすい人ほど効果が出やすいです。飛ばそうとして一気に上半身から振ってしまうと、クラブが遅れてフェースが開きやすくなりますが、テンポをゆっくりにして下半身主導にすると、クラブヘッドが自然と戻ってきやすくなります。ラウンド中にスライスが止まらなくなったときも、この「一拍おくイメージ」を思い出してみてください。
スライス修正ドリルは、「1日5分でもいいから継続すること」が何より大事です。一気に完璧を目指すより、少しずつ体に覚えさせていくイメージで続けてみてください。ドライバースライス出ない打ち方は、魔法のように突然手に入るものではなく、地道な積み重ねの先にある「クセの総量が減った状態」と考えてもらうと、気持ち的にもラクかなと思います。
最強ドライバー選びとスライスしない打ち方まとめ
ここまで、スライスしないドライバー最強クラスの一本の選び方と、ドライバーでスライスしない打ち方の基本をざっと整理してきました。最後に、実行するときのイメージをもう一度まとめておきます。ここだけ読み返せば、ラウンド前のチェックリストとしても使えるような内容にしておきますね。
- まずは、自分のスライスが「軌道型」か「フェース型」か、ざっくりタイプを把握する
- グリップとアドレスを整えて、ドライバースライス防止コツをベースから固める
- ボール位置とスイング軌道を見直し、簡単なドライバースライス練習方法で感覚を作る
- そのうえで、スライスしないドライバーおすすめモデルの中から、自分のヘッドスピードと体力に合う一本を選ぶ
クラブを変えるだけでもスライスはかなり減らせますが、そこに基本的なドライバーでスライスしない打ち方を少し足してあげることで、本当に「右に行かないな」と感じるレベルまで近づけます。
逆に言うと、どちらか片方だけに偏りすぎると、なかなかブレイクスルーが起きにくいです。クラブとスイング、それぞれを「6割ずつ良くする」くらいのイメージでバランスよく取り組むのが、結果的に一番コスパの良い上達ルートかなと思います。
この記事で紹介しているクラブスペックや価格帯、数値データは、あくまで一般的な目安としてまとめています。実際の仕様や最新情報は、各メーカーや販売店の公式サイトで必ず確認してください。
また、体格や体の柔軟性、既往歴によって安全なスイングフォームは変わります。スイングや体の使い方について不安がある場合は、レッスンプロや医療系の専門家に直接相談することを強くおすすめします。最終的なクラブ選びやスイング改善の判断は、あなた自身と信頼できる専門家で行ってくださいね。









