
イメージ図 by ゴルフクラブインサイツ
ドライバーショットでスライスが出てしまうと、それだけでスコアに大きく影響し、プレー全体のリズムも崩れがちです。「スライスしないドライバーと最強の打ち方」と検索しているあなたも、きっと何度もひどいスライスに悩まされ、簡単には治らないミスにストレスを感じているのではないでしょうか。
本記事では、スライスの根本的な原因を明らかにしつつ、最強とも言える打ち方のコツやスイングの直し方、さらにつかまるドライバーの選び方までを幅広く解説します。
また、スライサー向けに特化したシャフトの選び方や、シャフトの調子が球筋に与える影響、「シャフトが柔らかいとスライスしやすくなる」と言われる理由についても詳しく触れています。初めての方でも取り入れやすい簡単な改善ステップから、より深い理解につながる理論まで、段階的に紹介します。
さらに、「中古」で購入できるコストパフォーマンスの高いモデルや、スライサー向けにおすすめのシャフトも厳選。あなたに最適な1本を見つけるためのヒントが満載です。この記事を通じて、スライスをしっかり直し、ドライバーショットに自信を持てるようになりましょう。
≡記事のポイント
✅スライスを改善するための正しいスイングとフォームの基本
✅スライサー向けのおすすめドライバーやシャフトの選び方
✅中古を含む最強のつかまるドライバーの選定ポイント
スライスしないドライバーの最強の打ち方とは
・シャフトが柔らかいとスライスする理由
・スライスの基本的な直し方:簡単ステップガイド
・最強対策!スライスはスイング改善から
・正しいアドレスとグリップの整え方
・力まないインパクトで球筋を安定させる
・フェースの向きと体の使い方の関係性
なぜ治らない?ひどいスライスの原因

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スライスがなかなか治らない理由は、スイングの根本的な誤りに気づいていないケースが非常に多いためです。単に「フェースが開いているから」や「アウトサイドインだから」という表面的な説明にとどまり、本質的な原因を突き止めていないことが、改善の妨げとなっています。
まず、スライスが発生するメカニズムを整理しておきましょう。スライスとは、インパクトの瞬間にフェースが開いた状態でボールに当たり、なおかつスイング軌道が外から内に向かっていることによって発生します。これによってボールに右回転がかかり、右方向へ曲がっていきます。
このとき重要なのは、「なぜフェースが開くのか」「なぜスイング軌道がアウトサイドインになるのか」という二つの点です。多くのゴルファーは、無意識のうちに体が開いてしまったり、グリップの握りが弱くなったりしているため、フェースが開いたままボールをとらえてしまいます。特に体重移動のタイミングが早すぎる人は、上半身が先に開いてスイング軌道が乱れやすくなります。
また、もう一つの原因として「無理な力み」も無視できません。飛ばしたいという気持ちが強いと、上半身に力が入り過ぎてスムーズな回転ができなくなり、軌道が乱れます。その結果、正しい方向へスイングすることが難しくなってしまうのです。
こうした複合的な要因が絡み合っているため、「一つ直せば治る」というほどスライスは簡単なミスではありません。自分では直しているつもりでも、実は別の部分に悪影響が出ている可能性もあるため、客観的にフォームをチェックする必要があります。動画で撮影する、自分のスイングを見返す、プロに診断してもらうなどの工夫も大切です。
つまり、スライスが「ひどくて治らない」と感じる人ほど、複数のミスが同時に起きている可能性が高いと言えます。それを一つずつ冷静に分析し、段階的に修正していく姿勢が重要です。
シャフトが柔らかいとスライスする理由

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柔らかいシャフトがスライスの原因となるのは、スイング中の挙動が不安定になりやすく、フェースコントロールが難しくなるからです。特にヘッドスピードが速いゴルファーにとっては、シャフトが過剰にしなることで打点や軌道が安定せず、結果としてスライスにつながる傾向があります。
柔らかいシャフトは、インパクト直前のしなり戻りによってボールをつかまえやすくする効果があります。これは一般的に「球がつかまる」と表現される現象で、ヘッドが自然に返ってくるため、フェースが閉じる方向に動きやすくなります。ところが、シャフトのしなり戻りと体の動きが同期していないと、フェースが開いたままインパクトを迎えることになります。
特にスイングテンポが速い人や、手元の動きが強いゴルファーにとっては、柔らかいシャフトは逆効果になりやすい傾向があります。スイング中にシャフトが過度にたわんでしまうと、タイミングがずれてフェースが戻り切らないままボールに当たってしまうのです。
また、柔らかいシャフトは「インパクトの再現性」が低下しやすくなることも注意点の一つです。つまり、毎回同じしなりやタイミングで打つことが難しくなるため、安定性を欠いてしまいます。その結果、特定の一打ではナイスショットが出たとしても、再現性に乏しく、トータルで見るとスライスが多くなるというわけです。
もちろん、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにとっては、柔らかいシャフトは有効です。しなりを活かしてボールに力を伝えることができるため、飛距離アップやミート率向上が期待できます。ただし、それでもフェースの向きやスイング軌道を意識しないと、スライスを完全に防ぐことはできません。
したがって、柔らかいシャフトがすべての人にとってスライスを防ぐ万能な選択肢とは言えず、プレイヤーのスイングタイプに合った選択が求められます。
スライスの基本的な直し方:簡単ステップガイド

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スライスを直すためには、まず「フェースの向き」と「スイング軌道」の2点を意識的に修正する必要があります。難しい理論ではなく、シンプルなステップを実践することで、多くのゴルファーが改善の手応えを感じやすくなります。
最初のステップは「グリップの見直し」です。スライス傾向のある方は、グリップが弱くなっている可能性があります。親指と人差し指でできるV字のラインが右肩を指すように調整し、ややストロンググリップ気味に握ることで、フェースが自然に閉じやすくなります。
次に、「アドレスと体の向き」をチェックしましょう。スライスを恐れるあまり、無意識に左を向いて構えてしまうと、それに合わせてスイングもアウトサイドインになりやすくなります。スクエアなアドレスを意識し、肩・腰・足のラインがターゲットに対して平行になるよう整えましょう。
そして「スイング軌道の改善」です。アウトサイドインになっている場合、ボールに対してクラブが外から入ってきてしまいます。これを防ぐためには、インサイドからクラブを下ろすイメージを持つことが重要です。トップからクラブをまっすぐ下ろすのではなく、やや体の後ろ側を通る軌道を意識すると、自然にインサイドアウトの軌道に近づいていきます。
また、「体の回転を使う意識」も大切です。手先だけでボールを操作しようとすると、フェースの開閉が大きくなり不安定になります。体幹を中心としたスイングを心がけ、特にフィニッシュまで振り切ることで、ボールの方向性と飛距離が安定しやすくなります。
このように、スライスを直すには大掛かりな技術改造は必要ありません。日々の練習の中で、グリップ・アドレス・軌道の3つの要素をチェックし、正しい動きを習慣化していくことが最も重要です。繰り返しますが、「難しく考えず、シンプルに」実践することが、結果につながる近道です。
最強対策!スライスはスイング改善から

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スライスに悩む多くのゴルファーにとって、根本的な改善を目指すならスイング全体を見直すことが最も効果的です。クラブやシャフトを変えることも一つの手段ではありますが、それだけでは限界があります。スライスが出る原因のほとんどは、クラブの使い方、体の動かし方、そしてタイミングのズレに起因しています。
特に多いのが、「ボールをまっすぐ飛ばそう」とするあまり、腕の動きだけでスイングしようとすることです。このような動きではクラブの軌道がアウトサイドインになりやすく、インパクトでフェースが開いたまま当たってしまいます。つまり、スイングの土台が崩れている状態でボールをコントロールしようとしても、結果としてスライスが頻発してしまうのです。
そこで必要なのが「正しいスイングフォームの再構築」です。これは、飛距離や方向性を安定させるための鍵であり、技術レベルに関係なく取り組むべき課題です。特別なテクニックを覚えるのではなく、基本を徹底的に見直し、アドレス・グリップ・軌道を一貫した流れの中で整えることがスライス解消への第一歩となります。
以下では、スイング改善に欠かせない3つの重要ポイントを段階的に解説していきます。
正しいアドレスとグリップの整え方
スイング改善の土台となるのがアドレスとグリップです。これらが不安定だと、どれだけスイングを改善しようとしても、スライスのリスクは残ったままです。
まずアドレスですが、正面から見たときに、肩・腰・ひざ・足先がターゲットラインと平行になるよう整えます。多くのスライサーは、無意識に左を向いて構えていることが多いため、スクエアスタンスを意識することが重要です。目標より右に打ち出す感覚で構えることで、インサイドから振る意識も生まれやすくなります。
グリップは、左手のV字が右肩を指すストロンググリップを基本とします。これによってフェースが開きにくくなり、自然と球がつかまりやすくなります。指先でつまむような握り方や、手のひらだけで握るような不安定なグリップは避けましょう。手とクラブの一体感を意識し、クラブが自然に返るような握りを習慣化してください。
このように、アドレスとグリップはスライス修正の基礎中の基礎です。少しのズレが大きなミスにつながるため、日々のルーティンに取り入れ、必ず毎回確認する癖をつけましょう。
力まないインパクトで球筋を安定させる
多くのゴルファーがインパクト時に力んでしまい、スイング全体のバランスを崩しています。これは特にドライバーショットで起こりやすく、「飛ばしたい」という意識が強く出る場面で顕著になります。結果として体の開きが早くなり、フェースが開いた状態でボールをとらえることになってしまうのです。
このとき重要になるのが、「クラブの重さを感じて振る」という感覚です。腕力で振るのではなく、体全体を使ってスイングの遠心力を生かすことで、インパクト時の力みを抑えることができます。特に下半身からのリードを意識すると、手打ちが減り、フェースがスクエアに戻りやすくなります。
また、インパクトを「当てにいく動作」と考えてしまうと、スイングスピードが急激に落ち、タイミングもずれやすくなります。ボールを打つというより、スイングの中にボールがあるという意識で振り抜くことが大切です。フィニッシュまでしっかり振り切ることで、自然な体の動きが生まれ、球筋も安定します。
力を抜くには慣れも必要ですが、脱力と集中を同時に意識することで、少しずつ理想のインパクトに近づいていくことができます。
フェースの向きと体の使い方の関係性
フェースの向きが正しくスクエアであっても、体の使い方次第ではスライスが出てしまいます。これは、スイング中の体の回転と腕の動きが連動していないことが主な原因です。
例えば、体が先に回ってしまい腕が遅れると、フェースが開いたままインパクトを迎えることになります。逆に腕が先行し過ぎても、フェースが過剰に返ってしまい、今度は引っかけやチーピンにつながることがあります。このように、フェースの向きと体の動きは密接に関係しているため、バランスがとれたタイミングが求められます。
理想は、体幹の回転に腕が自然と追従する形です。手先でクラブを操作しようとせず、体の中心から動き出すイメージを持つことで、フェースの開閉も最小限に抑えられます。特にインパクトゾーンでは、手元が体の正面にあり続けることが重要です。
さらに、肩や腰の開きにも注意を払いましょう。早く開いてしまうとフェースが戻り切らずスライスしやすくなります。ボールに対して正面を向いたままインパクトする意識を持つことで、フェースが安定し、ミスの幅が小さくなります。
このように、フェースコントロールは単体の技術ではなく、体全体の動作と連動して成り立つものです。練習の際には、スイング中の体とフェースの動きが一致しているかをチェックすることが、安定したショットを打つための大きなポイントになります。
スライスしないドライバーを最強の打ち方で実現する
・スライサー向けおすすめドライバー3選
・最強!スライスしないドライバーのおすすめ中古3選
・スライサー向けシャフト調子の見極め
・スライサー向けおすすめシャフト3選
つかまるドライバーでスライス回避

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ドライバーショットでスライスが頻発している方にとって、「つかまるドライバー」を選ぶことは非常に有効な手段の一つです。ここでいう「つかまる」とは、クラブフェースがインパクト時にスクエアもしくはややクローズ気味に戻りやすく、ボールが右に抜けにくい状態を指します。
このような特性を持つドライバーは、ヘッドの重心設計やフェース角、シャフトの挙動によって決まります。例えば、重心がヒール寄りで浅いクラブは、スイング中にフェースが返りやすく、スライスを抑える効果が期待できます。また、フックフェース(やや左を向いたフェース)を採用しているモデルも、ボールのつかまりを強めてくれるため、スライサーには適しています。
ただ、注意点もあります。つかまりすぎる設計のドライバーを選ぶと、今度は引っかけやチーピンなど、左方向のミスが出るリスクも生まれます。そのため、自分のスイング傾向を理解した上で、「少しだけつかまる」バランスの良いモデルを選ぶことが重要です。
最終的には、試打を通じて自分の感覚に合ったクラブを選ぶことが成功のカギとなります。打ち出し方向や弾道の軌道をチェックしながら、自分にとって「つかまりすぎない、でもスライスしない」ドライバーを見つけることが、安定したゴルフにつながります。
スライサー向けおすすめドライバー3選

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スライスに悩む方にとって、ドライバー選びはスコアに直結する重要なポイントです。スイングを矯正することも大切ですが、それ以前にクラブ自体を見直すことで、球筋が劇的に安定する場合も少なくありません。ここでは、スライスを軽減しやすい特徴を持ったおすすめのドライバーを3つご紹介します。
キャロウェイ「ローグST MAX-D」
つかまりの良さを追求した設計が魅力の1本です。ドローバイアス設計により、フェースが開きにくく、インパクト時にしっかりとボールを捕まえてくれます。スライスが出やすいゴルファーでも、自然とストレート〜軽いドロー弾道を打てる可能性が高くなります。
テーラーメイド「ステルスHD」
大型ヘッドと高慣性モーメントの設計により、スイートスポットを外しても方向性が安定しやすいモデルです。特にスライスが多い初心者から中級者におすすめで、構えた時の安心感と直進性の高さが特徴です。
ダンロップ「ゼクシオ12」
軽量設計と高弾道設計が組み合わさった、年齢層問わず扱いやすいモデルです。シャフトが比較的柔らかめなので、ヘッドが走りやすく、自然とフェースがスクエアに戻りやすくなります。非力なゴルファーにも扱いやすく、結果としてスライスの抑制につながります。
これらのドライバーはいずれも、スライサーに配慮した設計がなされており、道具を変えるだけで改善されるケースも少なくありません。ただし、最終的には実際に試打してフィーリングを確かめることが重要です。
最強!スライスしないドライバーのおすすめ中古3選

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新品のドライバーは性能が高く魅力的ですが、コスト面を考えると中古市場にも優秀な選択肢が豊富にあります。特にスライス対策に強いモデルは、数年前のモデルでも十分に通用する性能を持っています。ここでは、スライスを抑えたい方にとって「最強」と言える中古ドライバーを3本紹介します。
ピン「G410 SFT」
ドロー設計が施されたモデルで、発売当初からスライサーに高評価を得ていたクラブです。SFT(Straight Flight Technology)により、ヘッドの重心位置がヒール寄りになっており、スライスが出にくい仕様になっています。中古市場でも比較的玉数が多く、状態の良いものが見つかりやすい点も魅力です。
キャロウェイ「エピック フラッシュ スター」
AI設計フェースで話題になったエピックシリーズの中でも、スターは特に日本人ゴルファーに合わせた設計で、つかまりやすさを重視しています。やや軽めの設計とドローバイアスの影響で、打ち出し方向が安定しやすく、中古でも根強い人気があります。
ブリヂストン「ツアーB JGR(2019)」
飛距離と直進性を高いレベルで両立させたモデルです。大型ヘッドによる安心感と、自然とフェースが返りやすい設計がスライス防止に寄与します。ヘッドスピードが速くなくても扱いやすいため、中高年層にも適しています。
中古クラブを選ぶ際は、シャフトの硬さや劣化具合、グリップの状態なども確認が必要です。安いだけで選ぶと逆効果になることもあるため、信頼できるショップや試打できる環境での購入が安心と言えます。
簡易版:スライサー向けドライバー選び方チャート
Q1:あなたのヘッドスピードは?
👉 40m/s以上ある → Q2へ進む
👉 40m/s未満である → Q3へ進む
Q2:スライスは「右に高く抜ける球」が多い?
👉 YES → 【おすすめ】ピン「G410 SFT」/テーラーメイド「ステルスHD」
👉 NO(低くて右に出る) → 【おすすめ】キャロウェイ「ローグST MAX-D」/ブリヂストン「JGR」
Q3:体力に自信はありますか?
👉 YES → Q4へ進む
👉 NO → 【おすすめ】ゼクシオ12 ドライバー(軽量でつかまりやすい)
Q4:ドライバーの扱いやすさ重視?飛距離重視?
👉 扱いやすさ重視 → 【おすすめ】キャロウェイ「エピック フラッシュ スター」
👉 飛距離重視 → 【おすすめ】テーラーメイド「ステルスHD」+やや軽めシャフト
【補足:チェックすべきポイント一覧】
チェック項目 | 推奨スペック例 |
---|---|
シャフトの硬さ | RまたはSR(柔らかすぎは×) |
シャフトの調子 | 先調子(ヘッドが返りやすい) |
ロフト角 | 10.5〜11.5度(つかまりやすく、ミスが減る) |
重心位置 | ヒール寄り(スライス抑制に有効) |
ヘッド体積・形状 | 460ccの大型ヘッド、ドローバイアス設計 |
スライサー向けシャフト調子の見極め

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ドライバーのシャフト選びにおいて「調子(キックポイント)」は、スライスを防ぐための重要なポイントです。調子とは、シャフトが主にしなる位置を表すもので、大きく分けて「先調子」「中調子」「元調子」の3種類があります。スライス傾向のあるゴルファーは、この調子の違いを理解しておくことで、クラブ選びの精度を高めることができます。
まず、スライスに悩む方には「先調子」のシャフトが適している傾向があります。先調子はスイング時にシャフトの先端がしなりやすく、インパクトの瞬間にヘッドが返りやすくなるため、フェースが開いたまま当たるリスクを減らしてくれます。これによりボールのつかまりが良くなり、右へのふけ球を抑えることが期待できます。
一方で、元調子のシャフトは手元側がしなりやすく、しっかり振れる上級者やヘッドスピードが速いゴルファー向けです。スライスに悩む方が元調子を使うと、フェースの開きが助長される可能性があるため注意が必要です。また、中調子はその中間に位置し、どちらかといえば万能型。スイングの安定感やテンポが一定している人であれば、中調子でも十分にスライスを抑えられるケースもあります。
ただし、調子の選定はスイングタイプやインパクトの癖によっても変わってきます。例えば、アウトサイドイン軌道が強く出る人が中調子を選ぶと、スライスを抑える効果が薄くなることがあります。そのため、試打クラブなどを利用しながら、自分のスイング傾向に合った調子を選ぶことが肝心です。
このように、スライスを減らすためには、単に「柔らかいシャフトを選ぶ」といった単純な話ではなく、「どこがしなるか」にも注目する必要があります。初めての方こそ、調子の違いを意識して選ぶことが、スライス改善への大きな一歩になるでしょう。
スライサー向けおすすめシャフト3選

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スライスに悩むゴルファーがシャフト選びで失敗しないためには、つかまりの良さを助けてくれる設計かどうかが重要な判断材料になります。ここでは、初心者から中級者のスライサーにとって扱いやすく、かつスイング矯正のサポートにもつながるシャフトを3つ紹介します。
フジクラ スピーダー NX
このシャフトは先端寄りがしなる設計になっており、フェースの返りを促進してくれるモデルです。スライサーにとって難しい「ボールをつかまえる動き」を、シャフト自体がサポートしてくれます。しなり戻りがスムーズで、軽く振っても飛距離が出しやすいのも魅力です。中〜高弾道で、右に吹け上がる球を抑えたい人に適しています。
グラファイトデザイン ツアーAD HD
ツアーAD HDは中調子ながら先端剛性を若干抑えており、しっかりとした打感を保ちながらも適度にヘッドが返ります。スライス改善だけでなく、インパクト時の挙動が安定するため、方向性を重視したいプレーヤーにもおすすめです。「極端な補正ではなく、自然に球筋を矯正したい」という方にぴったりの選択肢です。
三菱ケミカル TENSEI CK PRO ORANGE
スライス抑制に特化した設計がなされており、先端がしっかりしなりながら素早く戻るのが特長です。ボールのつかまりを強く感じられるモデルで、球が右に抜けやすい人でもまっすぐに飛びやすくなります。特に、安定したスピン量を確保しつつ飛距離を伸ばしたい中級者向けです。
いずれのシャフトも、スライスを抑えたい方にとって効果的な仕様を備えています。ただし、体格やスイングスピードによって感じ方は異なります。できる限り試打を重ね、自分に合ったしなり方とタイミングを見つけることが、理想の弾道を手に入れる近道です。どれを選ぶか悩んだときは、まず「しなり戻りの速さ」と「インパクト時のつかまり感」に注目してみてください。
スライスしないドライバーの最強の打ち方まとめ
記事のポイントをまとめます。
✅スライスはフェースの開きとアウトサイドイン軌道が主原因
✅グリップはストロング気味に調整するとフェースが閉じやすい
✅スクエアなアドレスでスイング軌道の乱れを防ぐ
✅スイング軌道はインサイドからを意識する
✅インパクトで力まず体全体で振ることが安定のコツ
✅スイング中の体の回転と腕の動きを連動させる
✅フェースの向きは体の正面を保ったままインパクトするのが理想
✅柔らかすぎるシャフトはしなり戻りがズレやすくスライスの原因になる
✅先調子のシャフトはフェースターンを助けるためスライサー向け
✅シャフトの選び方はヘッドスピードやスイングタイプと連動させるべき
✅ドライバーはヒール寄り重心やフックフェースがスライスに有効
✅試打を通じてつかまりすぎないバランスを見つけることが重要
✅中古ドライバーでも性能の高いスライス対策モデルは多数存在する
✅ヘッド体積は460cc、大型で慣性モーメントが高いものが安定性に寄与する
✅スライスは複数要因が重なって起きるため段階的な修正が効果的
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参考資料:
・ 【即効レッスン】ドライバーのスライスの直し方|ティショットを安定させるコツ
・ドライバーのスライスを直したいゴルファー必見!原因や練習方法を解説
・ゴルフのスライスの直し方。ドライバーだけで出る場合など原因と対策