
こんにちは。ゴルフクラブインサイツを運営しているK・Kです。
ゴルフを楽しんでいると、どうしても気になるのがクラブセッティングのことですよね。
特に初心者の方にとって、アプローチウェッジの必要性は大きな悩みどころかなと思います。
最近のアイアンはストロングロフト化が進んでいることもあり、52度や56度、あるいは58度のウェッジをどう組み合わせるべきか、飛距離の階段をどう作るかで迷ってしまう場面も多いですよね。
アプローチウェッジはいらないのではないか?という疑問を持つのは、実はスコアアップに向けた非常に鋭い視点かもしれません。
サンドウエッジとのロフト角の差に振り回されたり、難しい打ち方に苦戦したりするよりも、もっとシンプルにピンに寄せる方法があるんです。
この記事では、あえてクラブを減らすことでショートゲームを劇的に簡単にする戦略について、私なりの視点でお話ししていこうかなと思います。
✅最新のストロングロフトアイアンに合わせた最適なウェッジ構成
✅アプローチウェッジを抜くことでミスが激減する物理的な理由
✅9番アイアンやピッチングウェッジを代用した高確率な寄せの技術
✅100ヤード以内をシンプルに攻略するためのコースマネジメント術
アプローチウェッジはいらない?初心者の9番代用戦略
最近のクラブ進化は凄まじいですが、その分セッティングが複雑になりすぎて、私たちの首を絞めている部分もあるかなと感じます。
ここではまず、なぜアプローチウェッジ(AW)がこれほどまでに普及し、そしてなぜ今「いらない」という選択肢が重要なのかを紐解いていきます。
ストロングロフト化で変わるウェッジの役割と重要性
今のゴルフ界で最も無視できないのがアイアンの「ストロングロフト化」です。
一昔前のアイアンなら、ピッチングウェッジ(PW)のロフト角は47度から48度くらいが標準でした。
これなら、56度のサンドウエッジ(SW)との差は約8度。
この程度の差なら、少し振り幅を調整するだけで距離の空白を埋めることができました。
しかし、現代の初心者向けモデルや飛距離特化型のアイアンは、PWのロフトが42度、ひどい時には38度なんてものまであります。
この傾向は、例えばキャロウェイの最新モデルなどのスペック表を見れば一目瞭然です。
こうなると、SWとの間には14度から18度という、もはやアイアン3本分くらいの「巨大な空白」が生まれてしまうわけです。
この物理的な穴を埋めるために、メーカーはAW(あるいはギャップウェッジ)を用意したのですが、問題はこのAWの存在自体が、私たちのショートゲームを複雑にしていることです。
本来、ショートゲームは「どれだけ迷いを消せるか」が勝負。
ロフトが立ったPWと寝ているSWの間に、わざわざ中途半端なAWを挟むことで、フルショットの距離合わせはできても、グリーン周りでの「寄せ」の判断が3択(PW、AW、SW)になってしまいます。
初心者のうちは、この選択肢の増加が最もスコアを崩す原因になるんですよね。
物理的に飛距離の穴を埋めるという役割以上に、精神的な「迷い」というコストの方が高くついているのが、現代ゴルフの落とし穴かなと思います。

知っておきたい豆知識
「AW(アプローチウェッジ)」という名前は実は日本特有の呼び方なんです。
海外では「GW(ギャップウェッジ)」や「AW(アプローチウェッジではなく、オールラウンドウェッジ)」と呼ばれ、文字通りロフトの「ギャップ」を埋めるための道具として定義されています。
名前の響きに惑わされて、「アプローチはこれを使わなきゃいけない」と思い込む必要は全くありませんよ。
52度や56度、58度のウェッジを使い分ける難しさ
バッグの中に52度、56度、58度と綺麗な階段でウェッジを並べると、いかにも「上級者っぽい」雰囲気が出てテンションが上がりますよね。
でも、実際にラウンドに出ると、その3本の使い分けに脳のリソースを奪われてしまいませんか?
「ここは52度で低く出してキュキュッと止める?それとも58度でふわっと浮かせる?」なんて考えているうちに、スイングのイメージがぼやけて、結果的に最悪のミスが出る。
これは私自身も何度も経験してきたことです。
物理的な視点で見ると、ロフトが寝れば寝るほど(58度など)、インパクトの精度がミリ単位で求められるようになります。
ボールの下をクラブが綺麗にくぐり抜ける必要があるため、少しでも手前からヘッドが入ればザックリ、少しでも浮けばトップという「一か八か」のショットになりがちです。
一方で52度のAWは、多少打点がズレてもロフトが立っている分、ボールを前に押し出してくれるパワーがあります。
この「ミスの許容範囲」が3本のウェッジでは全く異なるため、それらを瞬時に切り替えて使いこなすのは、プロのような練習量があってこそ。週末ゴルファーにとっては、選択肢を絞ることこそが最大の防御になるのかもしれません。

多くの一般アマチュアにとって、ウェッジの本数を増やすことは、単に「ミスの入り口を増やしている」ことに等しいのかもしれません。
もし今、ショートゲームで悩んでいるなら、一度全てのウェッジをバッグから出して、一番信頼できる1本だけに絞ってみる勇気が必要です。
これについては、ウェッジ52度と58度の使い分けについて解説した記事でも詳しくお話ししていますが、役割をシンプル化することが、結局は一番の近道になるんですよね。
アプローチウェッジとサンドウエッジの飛距離の空白
フルショットの距離管理という観点で見れば、確かにAWは合理的な存在です。
PWが110ヤード、SWが80ヤードなら、その間の95ヤードをAWで打つ。
この「数学的な正しさ」を信じて、私たちは14本のセッティングを組んでいます。
でも、冷静に考えてみてください。
コースで「ぴったり95ヤード」が残る確率がどれほどあるでしょうか?
さらに、その95ヤードを100%の確率で打てる自信があるでしょうか?
実は、この「空白」を埋めるためにAWを持つよりも、PWの振り幅をコントロールしたり、ハーフショットの技術を磨いたりする方が、ゴルフというスポーツの対応力は格段に上がります。
ロフトが寝ているウェッジでのフルスイングは、スピン量が天候やライに左右されやすく、実は「最も縦の距離がブレやすいショット」の一つなんです。
風が少し吹けば大きく流され、少し雨が降ればスピンが解けてオーバーする。
そんな不安定なクラブで無理に空白を埋めるよりも、ロフトの立ったPWを短く持って打つ方が、弾道が低く安定し、結果的にピンに寄る確率は高くなります。
初心者のうちは、「フルスイングで届くクラブ」を探してしまいがちですが、スコアを出す人は「一つ上の番手で安全に打つ」ことを選びます。
AWがないことで生まれる10〜15ヤード程度の空白は、戦略的に言えば「PWを指3本分短く持つ」だけで解決する問題。たったこれだけの工夫で、1本のクラブを買う費用も、それを練習する時間も節約できるなら、こんなにお得な話はありませんよね。
AWが必要だという「常識」を一度疑ってみることで、バッグの中身だけでなく、スイングの考え方そのものがシンプルになっていくはずです。
ここが重要!距離の空白を埋める考え方
- ロフト1度の違いは約2〜3ヤードの差(一般論)
- AWで100%フルショットを狙うのはミスのリスクが高い
- PWの短め持ち・ハーフショットの方が縦の距離感は安定する
- 15ヤード以内の誤差は「落とし所をグリーン手前に設定する」マネジメントで解決できる
58度はザックリのリスク増?52度が安定する根拠
ショートゲームのミスで一番心が折れるのは、ボールが1メートルも進まない「ザックリ」ですよね。
このザックリがなぜ起きるのか、物理的に考えると答えは明白です。
ロフトが寝ている58度などのクラブは、リーディングエッジ(刃の部分)がボールの下に潜り込もうとする力が強く、芝の抵抗をダイレクトに受けてしまうんです。
特に芝が薄い冬場や、雨上がりの柔らかい地面では、58度という凶器は私たちの味方ではなく、スコアを破壊する天敵になります。
対して、52度のAWやPWといったロフトが立っているクラブは、ヘッドが地面に刺さる前に「ソールが滑る」という現象が起きやすくなります。
ロフト角が小さい分、ヘッドが前方に進もうとするエネルギーが強いため、多少手前から入ってもソールが地表を滑って、ボールをなんとかグリーンまで運んでくれるんです。
この「ミスをミスにしない寛容性」こそが、私たちが一番必要としている機能ではないでしょうか。
プロが58度を使うのは、深いラフからボールを高く上げたり、高速グリーンでスピンをかけたりという「特殊な状況」に対応するため。一般的なアマチュアがプレーするゴルフ場のグリーンであれば、52度のロフトでも十分すぎるほど止まってくれます。
実際に私も、かつては「ウェッジは3本!」とこだわっていましたが、58度を抜いて52度をメインのアプローチクラブに据えた途端、寄せの成功率が跳ね上がりました。
結局、どんなにかっこいいロブショットよりも、泥臭く転がってピンのそばに止まるボールの方が、スコアカードには優しく反映されるんですよね。
もし「ウェッジ選びで迷っている」なら、まずは58度という難しい選択肢を捨てて、52度の安定感に全てを預けてみることを強くおすすめします。その方が、アプローチの恐怖心が消えて、ゴルフがもっと楽しくなりますよ。

ここに注意!
「スピンがかかりすぎる」のも実はミスの一種。
58度でクリーンに打てた時に、思いのほかスピンが効いてショートしてしまった…なんて経験はありませんか?
52度なら適度なランが出るため、距離感の計算が非常に立てやすくなります。
スピンに頼らない転がしアプローチこそがスコアの鍵
多くのゴルファーがアプローチで「スピンをかけたい」と願うのは、それが「上級者の証」のように見えるからかもしれません。
確かに、バックスピンでキュキュッと止めるショットは見ていて爽快ですが、これを実戦で安定させるには、常にフェースの同じ位置で、一定のヘッドスピードでヒットしなければなりません。
ライの状態が少しでも変わればスピン量は激変するため、私たちアマチュアにとってスピンは「計算できる数値」ではなく、ほぼ「運任せの変数」になってしまっているのが実情かなと思います。
そこで提唱したいのが、「スピンを捨てる」という勇気です。
ボールを転がす「ランニングアプローチ」を選択すれば、スピンの有無に一喜一憂する必要がなくなります。
転がしの場合は、ボールが地面との摩擦で速度を落としていくため、その挙動は非常に予測しやすい。
物理の法則から言っても、空中で風や回転の影響を受ける時間を短くすればするほど、結果の再現性は高まるんです。
9番アイアンやPWを使えば、自然とスピンの少ない、安定した転がしの球が打てます。
これは「技術が低いから転がす」のではなく、「最も確率が高いから転がす」という、非常に合理的な戦略なんですね。
また、転がしのもう一つの利点は「落とし所」を近くに設定できることです。
高い球でピンをデッドに狙う場合、ピンのすぐそばに正確に落とさなければなりませんが、転がしならエッジのすぐ先(あるいは花道)に落とせば、あとは勝手にボールが寄ってくれます。
この「大きな的(マト)」を狙える安心感が、スイングをスムーズにし、ミスを減らしてくれるんです。
スコアを本気で削りたいなら、スピンという幻想を追いかけるのは一旦やめて、まずは「転がしの名手」を目指すのが一番の近道かなと私は確信しています。

詳しい打ち方のコツなどは、50度ウェッジでの距離コントロールの記事でもヒントを見つけられるかもしれません。
パター感覚で打てる!打ち方をシンプルにする技術解説
アプローチでAWを抜いて「転がし」に徹すると決めたら、次は打ち方を究極まで簡略化しましょう。
多くの初心者がミスをする最大の理由は、アプローチを「ショット」だと捉えて、手首を使ってボールを上げようとしてしまうことにあります。
でも、9番アイアンやPWを使った転がしなら、それはもう「パターの延長」にすぎません。
複雑な体重移動やリストワークは一切不要なんです。
まずは構えから変えていきましょう。スタンスはできるだけ狭く、ボールは右足の前に置きます。
そして、ここが一番のポイントですが、「パターと同じグリップ、同じリズム」で打つんです。
手首をガチガチに固める必要はありませんが、パッティングのように肩のストロークだけでヘッドを動かすイメージ。
これだけで、ダフりやトップのリスクは物理的にほぼゼロになります。
クラブのロフトが勝手にボールを最低限浮かせて、あとは狙ったラインに乗せてくれる。これほど楽な方法を、わざわざ難しいAWを使って捨ててしまうのは本当にもったいないなと思います。

具体的な4つのステップ
- クラブを最短で持つ: 指の付け根が見えるくらいまで短く持つと、操作性が爆上がりします。
- ハンドファーストをキープ: 構えた時の手首の角度を変えず、フォローまでそのまま動かします。
- 振り幅を左右対称にする: バックスイングとフォローを「1対1」の大きさにすることで、距離感が安定します。
- 頭を動かさない: ボールの行方をすぐに見ず、打った後も地面を見続けることで、芯に当たる確率が高まります。
この打ち方を習得すれば、もはや「ロフト角」に頭を悩ませる必要はなくなります。
クラブに仕事をさせて、自分はただ振るだけ。
このシンプルさがコースでの自信に繋がり、結果としてパターと同じくらいアプローチが得意になるはずです。
もし「どうしても苦手意識が消えない」という方は、このパター感覚の練習を、自宅のカーペットの上で軽く転がすだけでも劇的な変化を実感できるかなと思いますよ。
9番アイアン代用!アプローチウェッジはいらない理由
ここからは、さらに一歩踏み込んだ戦略論です。
アプローチウェッジを抜くという「引き算」が、具体的にどのようにコースでの戦い方を楽にしてくれるのか。代用クラブとしての9番アイアンの秘められたポテンシャルについて語り尽くします。
ロフト角が立ったPWや9番アイアンを使う戦略的利点
アプローチにおいて9番アイアンやPWを使うことは、決して「逃げ」の選択ではありません。
むしろ、最新の物理学とコースマネジメントに基づいた「攻め」の選択だと言えます。
これらのクラブは、単品ウェッジに比べて重心位置が低く、スイートスポットが広いため、芯を多少外してもキャリーの飛距離が大きく変わりません。
ウェッジで少し打点がズレると「ショートしてグリーンに乗らない」という事態が頻発しますが、9番アイアンなら「ちょっとミスしたけど、なんとかカラーまで行った」という粘り強いゴルフが可能になるんです。
また、戦略的な視点で見ると「芝の影響を受けにくい」という点も大きなメリットです。
単品ウェッジのフェースは溝が鋭く、スピン性能を高めるために設計されていますが、これが仇となってラフの芝がフェースに挟まると、極端にスピンが落ちる「フライヤー」などの予測不能な挙動を起こします。
一方、9番アイアンやPWはロフトが立っているため、芝を「切る」のではなく、芝を「押しのけて」ボールにコンタクトできます。
この計算の立ちやすさこそが、プレッシャーのかかる場面で私たちを助けてくれる真の強さかなと思います。
さらに、9番アイアンは「バウンス」を意識しすぎなくてもいいという気楽さがあります。
ウェッジ選びで必ず出てくる「バウンス角12度、14度」といった難しい議論に時間を割くくらいなら、セット物の9番アイアンでシンプルに転がす練習をした方が、100切りは間違いなく早くなります。
道具に振り回されるのではなく、自分のコントロール下に置けるクラブで戦う。これこそが大人のゴルフセッティングの正解ではないでしょうか。

アプローチウェッジなしで100ヤード以内を攻略する
ゴルフにおいて「100ヤード以内」は最もスコアが動くエリアです。
ここでAWを持たずにどう戦うか。その答えは、「自分の得意な振り幅」の番手をずらすだけという至ってシンプルなものです。
多くの人がAWで一生懸命フルスイングを練習しますが、そもそもウェッジでのフルスイングはエラーが起きやすい一番難しいショットです。
それなら、最初からPWや9番アイアンで「ハーフスイング」や「スリークォータースイング(7割の力)」をメインに据えればいいんです。
例えば、80ヤードから100ヤードの距離が残ったとき、多くの人は「アプローチウェッジ(AW)のフルスイングでちょうどいい」と考えてしまいがちです。
でも、この「フルスイングでぴったり」という状況は、実は一番ミスが出やすい危険な状態なんですよね。
力が入りすぎて左に引っ掛けたり、逆に加減して中途半端なダフりが出たり。
そこで私が提案したいのが、「番手を一つ上げて、振り幅を小さくする」という攻略法です。
9番アイアンやピッチングウェッジ(PW)を指3本分くらい短く持ち、肩から肩の「スリークォータースイング」で打ってみてください。
これだけで、AWを力一杯振るよりも遥かに弾道が低く安定し、風の影響も受けにくくなります。
ロフトが立っているクラブをゆったり振ることで、インパクトでのフェースの向きが安定し、左右のブレも劇的に少なくなります。
初心者のうちは、どうしても「フルショット=正確」と思いがちですが、実は「大きいクラブで小さく振る」ことの方が、物理的にも精神的にも余裕が生まれるんです。
もちろん、これには少し練習場での距離確認が必要です。
「9番を短く持って肩の高さまで振ったら何ヤード飛ぶか」を把握しておくだけで、コースでの安心感は別物になります。
AWを抜いたことで「打てない距離」ができるのではなく、「より安全に打てる方法」が見つかったと捉えてみてください。
100ヤード以内の「代用マネジメント」手順
- 基本は「大きな番手で小さく振る」ことをデフォルトにする
- 9番アイアンのハーフスイングの飛距離を自分の「基準」にする
- グリーンの手前から攻める意識を持ち、オーバーだけは絶対に避ける
- AWがない分、クラブごとの「短く持つ量」を変えて微調整する

ミスを最小限に!チッパーの導入でショートゲーム激変
アプローチウェッジを抜いたことでバッグに空きができたなら、そこに入れるべき最強の武器は「チッパー」かもしれません。
チッパーは、一言で言えば「アイアンの形をしたパター」です。
多くのプロや上級者が単品ウェッジで難しいショットに挑む中、初心者の方がスコアを最短で縮めるなら、これほど頼りになる道具はありません。
見た目の「お助けクラブ感」が気になって敬遠する人もいますが、実は物理的には非常に理にかなった設計をされているんですよ。
チッパーの最大の特徴は、パターと同じようなライ角(垂直に近い角度)で構えられることです。
これにより、ボールの近くに立って、パターと全く同じストロークでボールを打つことができます。
単品ウェッジのようにフェースを開いたり、難しいハンドファーストを意識したりする必要はありません。
ソールが幅広で平らなので、多少手前の地面を叩いても滑ってくれる。まさに「ミスを物理的に封じ込める」ためのクラブなんです。
私が知る限り、ショートゲームで悩んでいる初心者の方がチッパーを使い始めて、スコアが良くならなかったケースはほとんどありません。

| 特性 | 単品アプローチウェッジ | チッパー(ランニングウェッジ) |
|---|---|---|
| スイングイメージ | ショットの技術が必要 | パターのストロークでOK |
| ミスの強さ | ザックリ・トップのリスクあり | ソールが滑るのでミスが激減 |
| ボールの挙動 | スピンで止める(不安定) | 一定の転がり(予測しやすい) |
| 習得難易度 | 練習量に比例する | 買ったその日から使える |
選択肢を削るメリットとプロも推奨する引き算の考え方
ゴルフというスポーツは「選択のスポーツ」だと言われます。
14本という限られた道具をどう使うかが醍醐味ですが、実は「選択肢が多すぎること」がミスを招く最大の要因になっていることはあまり知られていません。
これを心理学の世界では「選択のパラドックス」なんて呼びますが、ゴルフのグリーン周りでも全く同じことが起きているんです。
AW、SW、PW…と選択肢があるほど、脳はエネルギーを消費し、決断が鈍ります。その結果、中途半端な気持ちで打ってしまい、ミスに繋がるわけです。
あえて「アプローチウェッジはいらない」と決めることで、グリーン周りでの思考は劇的にシンプルになります。
「基本は転がし(PWや9番)、どうしても上げる必要がある時だけSW」という2択にするだけで、迷いの時間は半分以下になります。
実はこれ、ツアープロも実践している「引き算のマネジメント」に近い考え方なんです。
難しい状況であればあるほど、プロは最も使い慣れた1本で何とかしようとします。
バッグから1本抜くことは、決して技術の後退ではありません。
自分の弱点(ミスの傾向)を理解し、それを補うための戦略的な決断です。
引き算の効果
クラブを減らすと、1本あたりの使用頻度が上がります。
すると、そのクラブでの距離感や打感の経験値が爆速で溜まっていきます。
あれこれ浮気するよりも、1本のクラブと親密になる方が、アプローチの上達は圧倒的に早いんです。
アプローチウェッジはいらない!9番アイアン代用総括
さて、ここまで「アプローチウェッジはいらない」という視点から、ショートゲームを劇的に簡単にする方法をお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
現代のストロングロフト化したアイアンセットにおいて、AWは必ずしも「必須」ではなく、むしろその存在が攻略を難しくしている側面があることをご理解いただけたかなと思います。
初心者の皆さんに今日から実践してほしいのは、「9番アイアンをアプローチの主役にする」という勇気を持つことです。
グリーン周りに来たら、まず「転がせるか?」を確認し、迷わず9番アイアンやPWを手に取ってください。
パターと同じストロークで打れば、大きなミスはまず起きません。
もしバンカー越えなどの特殊な状況があればSWを使えばいいだけです。
この「9番・PWでの転がし」をベースに据えるだけで、アプローチでの大叩きは嘘のように消えていくはずです。
自分のセッティングを一度見直し、難しいAWを抜いて、浮いたスペースをチッパーや自分の得意な番手に充てる。
そんな「自分軸」のセッティングこそが、ゴルフをより楽しく、そしてスコアを良くするための正解かなと私は確信しています。
最後になりますが、クラブのロフト角や飛距離はあくまで一般的な数値です。
最終的な判断はご自身の感覚を信じて、ぜひ自分だけの「最強の14本(あるいはそれ以下)」を作り上げてみてください。
最後に振り返る「アプローチの引き算」3箇条
- 勇気を持ってAWを抜く: 迷いの元を断つことがスコアアップの第一歩です。
- 9番・PWを徹底活用: ミスに強いクラブで、泥臭く「転がして」寄せましょう。
- 道具の進化を逆手に取る: ストロングロフトを理解し、無理な階段作りはやめましょう。
K・Kより、あなたの100切りを応援しています!

